今、私は重大な危機に直面している……気がする!
目の前に鋭くとがったHBの鉛筆を持った男が今にも刺してきそうな形相で立っているからだ。
彼の名前は古野 良。
私は彼を怒らせるようなことをしただろうか。
ただこの男が父が妖怪ウォッチの制作会社の職員だというからただ一言「嘘つけ」と言っただけなのに。(実際嘘かどうかはわからなかったが)
そして良君は鉛筆を向けてきた。
そういや前にも口論になって縄跳びでひっぱたかれたことがあったな。
あのときは腫れはしたけどあとあと大事にはならなかったが今回の凶器は百円ショップの紐ではなく鉛筆だ!
しかも普通の硬さのBではなくHB!室圧が高い人におすすめHB!
そんなもので刺したら一体どうなると思う?刺す部位にもよるが殺人事件さえあひきおこせる代物だ!
お前に私を刺すことはできない……ということだ」(全部本人に説明しました)
ブスツ‼……ン?ハ?、え?…………こ、この流れで刺す奴があるか!—
ということで見事に刺されて鉛筆の芯の先っぽが折れて取れなくなりました。(というか多分肌の奥が鉛筆で黒く塗られただけ)
生涯永久に残りますね。まあでも引き下がらなかったこっちも悪いしほくろにも見えなくもないから許してやるとしよう。