漆黒 能代 sikkokunosiro’s diary

主に思い出を書いています。いつか現在に追いつきます。

苦笑い間違いなし

体育の授業。今からやる競技は…ゴールボールです。説明しようゴールボールとは、視覚障害者が参加する球技。目隠ししたプレーヤーが鈴入りの球を相手ゴールにシュートして得点を競う。リハビリテーションの手法が競技スポーツとして発達した。パラリンピックの正式種目。(ネット辞書引用)

わからなかったら調べてみたら画像出てきますよー

この競技には目隠しが必要なんですが生徒人数分用意できないしこれだけのために買うのはもったいない。ということで、先生が考え出した案が、マスクで代用。

不織布マスクを目につけます。いやいやそんなの透けて見えるから意味ないでしょ、と思ったんですが意外と見えない。というか全く見えない。視覚がなくなるとこわいですね。

口にも目にもマスクをつけるダブルマスクマン。一発ギャグにしたらけっこうウケるんじゃないかと思っています。

ボールも見えないので競技用のボールには鈴が入っていて聴覚でわかりやすいようにしているんですがそれは硬めのビニール袋でボールを包んで代用。転がる時のビリ、バリという音で把握しろということです。音はそこそこ聞こえますかボールの周りがビニールでデコボコなのでとんでもない軌道で動きます。目が見えてても止めるのは難しい。

何回か練習をした後いざ試合。

床にはテープが張ってあり少し飛び出していることでそれを触って自分のポジショニングができるようになっています。相手がボールを投げる。自分のチームは三人で横並びで守っているんですが誰が取りに行くかの声かけがないと全員がボールのところに飛んでいってぶつかってしまいます。他のスポーツよりも声かけ大事度が高いです。

ゴロゴロごろ。たぶん右のほうを通ってるけど、ぶつかるのこわいなあ、隣の人取ってくれないかな、とそんな甘い考えでいると普通にボールが素通りして失点。ボールは止まると音がしなくなるので後ろに転がっていったボールを拾いに行くのも一苦労。スイカ割りみたいに見ている人から助言をもらいつつ見つけます。そして相手の方に転がして巻き返しだ!といきたいところなんですが方向がもうわからないので壁にぶつけることや味方に思いっきりぶつけてしまうことがしばしば。プロほど耳に神経を集中させる力がないし、隣で別の試合もやっていてどの音が何なのかさっぱりで泥試合。

まあ誰だって最初はこんなもんですわ。これからやる機会はないと思いますがダブルマスクはどこかで披露してみたいです。