漆黒 能代 sikkokunosiro’s diary

主に思い出を書いています。いつか現在に追いつきます。

不労所得

武志君、清土葉太君、龍介君、武蔵君とエントランスで待ち合わせして学校にむかいます。

ん?いすに何か置かれてあるぞ。

黒くて四角い財布。

あけてみたら、カードいれには何も入ってなく、千円札二枚と五百円玉五枚。

おそらく現金派だろうけど月末でもないのに財布の中に四千五百円しかないのって心細くないかな。

おそらくこの財布の持ち主はろくに働いてない親のすねかじりマンだと予想。

その場でだまって盗むこともできたけどさすがにそんなことしません。

きちんとエントランスの人に事情を説明して預かってもらいました。

そして次の日。五人集まって、そろそろ行こうとしていたとき、知らないサラリーマンから話しかけられた。

まだ若くて、「未熟者だけど頑張り屋」みたいな人。

どうやら財布の持ち主らしく、届けてくれたお礼がしたいということです。

なんと五人全員に五百円ずつくれました。

小学二年生だったら百円でも満足するのに五百円とは……

そうとういい人でした。かってに親のすねかじりマンとか思ってすいませんでした。

それにしても四千五百円しかなかったのに二千五百円もあげて大丈夫なのかな。

と思ったけどアレ?昨日より財布がふくらんでる。

財布が見つかったことに安心していっぱい入れたようです。

次おとしたら誰かが盗むかもしれん。

もらった五百円玉をそのまま学校に持って行って見せびらかしてたら没収されました。