漆黒 能代 sikkokunosiro’s diary

主に思い出を書いています。いつか現在に追いつきます。

15の夜(気分は)

2023年11月15日。16歳の誕生日。

このブログを始めたころからやってみたいと思っていた、「十五歳のとき夜まで遊んでブログのタイトル『15の夜』で投稿したら面白いんじゃないか」というアイデアを実現させる時が来ました。11日の土曜日にやろうとしてましたがちょうど期末テストの期間中だったのでテスト終わってすっきりした後の方がいいんじゃないかと思い、18日の土曜日にずらしました。なので正確にはもう16歳になっていますが気持ちは15ということで話を進めていきます。

午前十時ごろ、リュックサックを背負って快速電車に乗ります。一人で遠出をしたことがないのでかなり不安でした。財布とスマホが生命線。充電が切れないよう最小限に使っていきます。

そしてやく一時間後、博多に到着。駅の大きさにたまげました。ひとまず高いところにいきたいなと思って上の階を目指しますが広すぎて迷子になり室内でグーグルマップを使う羽目になりました。駅の中で生活を充実させられるなと思うとほどなんでもあって都会感に圧倒されました。

そんなこんなでいろんなお店を見てたらもうお昼。お腹がすいてきたので飲食店がある階に行きますが多すぎて迷う。写真がおいしそうだったてんぷらにしました。そういえば一人で飲食店に入ったことすらなかった。ピンポンない店で、最初席に案内されたときに「今日のおすすめ」を注文していなかったら危なかった。店員を呼ぶ勇気がなくてずっとそこにいたかもしれません。てんぷらはどんぶりの中に横向きに皿がツッコんであって、エビのおいしそうさを際立たせていました。満足し、次の予定を考えつつ店を出ました。

とりあえず離れたところに行ってみようと思って歩き出した時に急に知らない人から、

「君は、日蓮大聖人様を知っているか?」と声をかけられました。いや、聞いたことないですね、と答えるとすごく丁寧に説明してくれました。要約すると、幸せに逝くための宗教の話、を多分されました。だんだん難しくなって相槌を打っているだけだったのに30分近く話し続けてくれました。なんだか申し訳ないな。とりあえずその人が持っていた大聖人についての新聞を一つ貰ってその場をあとにしました。

近くに遊べる場所ないかな~と思ってグーグルマップを見ていると「実物大ガンダム立像地」と書いてあった箇所が目に留まり、行ってみることにしました。こういうのを待っていたんですよ。思いの外遠く、40分もかかってしまいましたが(というか徒歩で行ったのが間違っている)無事到着。どんな感じで置いてあるんだろう、わかりやすい場所にあるのかなと考えながら、進んで行くと、駐車場の隙間からおっきい足が見えたのでぜったこれやんとなりました。近くで見ると首が痛くなるほど背が高い。少年心をくすぐられるかっこよさでした。このまま帰るのはもったいないのでそのガンダムが立てられていた建物、ららぽーとで映画を見ることにしました。ちょうどいい時間帯にやっていた「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」。あんまりゲゲゲの鬼太郎知らなかったんですが、一つの話として非常に面白くて、見てよかったと思いました。一つのシアターに10人以上入ってるの見たことなかったんですがこれが博多の普通なんですか。

映画が終わって外に出ると、すっかり暗くなって…いませんでした。なんとさきほどガンダムがライトアップされ、司令官の声みたいなのが聞こえていました。そしてさらにびっくり、ガンダムが動き出しました。動いたのは右腕だけなんですがこれほど大きいものが動くと思ってなかったので感動しました。

博多駅に戻り、ご飯でも食べようかなと思いましたがもう9時。店じまいしているところが多く、やってるところも人がたくさん並んでいました。ということでお土産の通りもんを買って、帰りの電車に乗りました。夜ご飯は食べられませんでしたがそんなのどうでもいいくらいに楽しい一日でした。

帰りの電車で大聖人の新聞読破しました。

しばし待たれよ

前回の音楽の発表会の続きです。

本番は中間発表の一か月後くらいに始まりました。

まず運命の出番順決め。今回はあみだくじで決めます。中間発表の時の人数、24組分の線が引かれていましたが、名前は書きに来たのは25人。一人増えた。実は中間発表に出てなかった子がしれっと列に加わっていました。中間発表の順番決めのときには休んでいておそらく、自分も出ますと言い出す勇気がなかったのでしょう。でる予定もないのに練習してる姿が哀愁に満ちていてひそかに心配していましたが、本番はやるみたいで安心しました。その子が中間発表のとき欠けていたことにも今しれっと列に並んでいることにも誰一人気づかないのがなお悲しい。

そして即席で書き足された25本目を、引いてしましたよ、なんと。トリになってしまいました。責任重大だ…

まだサビしかできてないので他の部分の完成を急ぎます。AメロとBメロはいちおう作っていましたがどうも蛇足感が強かったのでサビ→イントロ→Ⅽメロ→大サビの流れで仕上げました。難しいフレーズを覚える暇はなかったのでⅭメロの左手はコードをなぞるだけにしました。曲に緩急がついて結果的にはいい感じになりました。本番まで連日母親の実家(おんなじマンション)に帰ってピアノの練習していました。何時間も弾くうちに自分で自分の曲に飽きてきたのでコードを少し組み替えながらより自分の好きなものへと成長させていきます。

本番開始。クラスメイト二人が司会としてかわいい帽子をかぶって出てきました。音の出ないマイクで会を進行していきます。発表者は事前に曲についての説明やメンバーの特徴を書いた紙を提出しており、それを司会の人が読んだ後、演奏開始、という流れのようです。弾いた後はランダムでクラスの一人が指名され、感想を言うらしいです。これは気をぬけないな…

印象に残った人をダイジェストで紹介しましょう。

三番目に出てきたのは先ほど紹介した列にしれっと加わっていた子です。披露したはシューベルト「魔王」マイファーザーのやつですね。はいりの低音連打で「おっ」という声が。ジャラジャラジャッジャッジャーン(知ってる人はわかると思う)がうまくしなやかに流れており練習の成果を発揮していました。中間発表にでていないせいかひどく緊張していた様子でしたが。しっかり一曲弾き切っていました。

続きまして中間発表では鬼レンチャンに挑戦していた男子スポーツ四人組。五等分の花嫁の「五等分の気持ち」を踊りながら歌っていました。見えやすいようにピアノをづらすという配慮が素敵。セリフをちゃんと言ったり、一人欠けてるところをうまく工夫して笑いにつなげ、今回も爆笑を取っていきました。

白畑さんは相変わらずコンサート状態。コウノドリというドラマの曲ですが…これはコンサートすぐ終えて病院行っても許す。素晴らしすぎて逆に書くことないくらいすごかったですベイビー。

そして自分の番。メンバーの特徴、のところに書いた「豆乳と青汁毎日飲んでる」とか「身長に対して足のサイズが大きめ」というのがウケてました。曲名の「老夫婦」もなぜかウケていました。

司会の人にどうぞ、と言われたので満を持して自分の作った曲であることを言いました。当然みんなザワつき始め…ると思ったんですがまさかの沈黙。思ったより冷静に受け止められました。ザワつきを抑えるための言葉は考えていましたが、静まり返った場を沸かす言葉は考えておらず。逃げるようにピアノに行き、弾き始めました。意外にも序盤はミスなく弾くことができ、いい感じかも、と思っていたところでめちゃくちゃになりました。急いで再開し、完奏しましたが、自分で作った悪い曲、下手に演奏した奴という印象なんだろうなあ…。やらかした感漂わせて机に戻りました。

授業が終わり、なんとなくうつむいていたところに隣の席の人が「『老夫婦』よかったよ」と言ってくれました。あとからみんなの感想が書いた紙を見ましたが温かい言葉ばかりで元気が出ました。「LINE MUSICで配信待ってます」というコメントが面白かったです。

 

曲調はあんまり老いてないです

芸術で選択している音楽の授業。そこで夏休みちょっと前くらいから面白そうな企画が動き出しだしていました。それは音楽発表会。演奏形態、曲のジャンル、人数自由でとにかく一人一回はクラスのみんなの前に出て演奏をするという企画です。練習期間はしっかりとって三か月。夏休みをまたぐのでだいぶ準備できますね。みんなめんどくさがるかなと思ったらワクワクしていました。普段表にでない者としてはかませるチャンス。選曲がカギになります。

どうしようかと数週間悩み、ふと思い出しました。文化祭のバンド行事、みなおんの音出し中、「この曲自分で作ったんだ~」と言ってキーボードを弾いていた人がいたことを。自分で作った曲って言えるのかっこいいなあと思ったんですよね。決めた!発表会は自分で作った曲でいこう。そして夏休み中は全力で作曲。もともと趣味で作曲はちょっとかんでいたので知識を総動員してコード進行をくみ上げていきます。曲名は「老夫婦」

曲が半分くらいで来たところで二学期が始まり、新情報入手。みんながある程度どんな曲をやってくるのかを知るために十月の本番の前、九月に中間発表があるらしいです。中間発表は短めでサビだけとかでもいい…ということですが、まだ作曲だけで練習を全くしていないのでなにも弾けない。さらにその中間発表の順番決め、じゃんけんで決めた結果トップバッターになりました。これはさらにまずい。

全部作るのは中間発表のあとにしてサビだけ仕上げ練習を開始しました。ピアノの曲なんて作ったことなかったので最初はとても人間には弾けないものになっていました。そこからリストレベル、ピアニストレベル、ピアノ有識者レベル、素人レベルとだんだん自分で弾けるようになってきました。(それでも変な動きですが)

そして中間発表。あまり緊張してないつもりだったですが最初に曲の説明をしたとき舌を噛んだり、弾こうとしたとき指先が変色していたりと体は正直なようです。かなり失敗しましたが単純に下手なだけで、自分で作った曲だとはバレてないみたいです。この発表会で爪痕残すには、演奏はだめ、曲もよくない、「自分で作った」という事実で勝負するしかありません。本番までなるべく隠しておきたい。

曲を聴く人はただ聞くだけではなく、曲の感想やアドバイスを一曲ずつ紙に書いていきます。最後に回収して本人に渡し、本番のときに参考にするらしいです。

他の人の曲ももちろん聞きましたが、レベル非常に高い…!ピアノ経験者もそうですが初めてという人も夏休み中にしっかり仕上げてきており、まったく隙がありません。ギター、ピアノ、鉄琴のグループや、ピアノ、木琴、ボーカルの三人組、連弾も何組かいて非常に工夫されていました。白畑さんが一人ですさまじい力量から織りなされるピアノテクニックを見せたあと、他の子がピアノ、自分はボーカルで歌いだしたとき、もうこれ白畑さんライブやん、と思いました。一番インパクトを残していたのが男子スポーツ組。前日まで何をするか決めてなかったらしく、当日授業前に四人集まって会議をしていました。そしてやったのはなんとカラオケ。鬼レンチャンという番組のカラオケで音を外さずにどこまでいけるのかという企画を再現していました。もちろんカラオケのバーはないので黄色のチョークで黒板にそれっぽいものを描いていってました。そしてサビに入ったところで、赤いチョークをビッと引き、太い声で「『む』が半音高い!」

といって終了。真顔で去っていきました。

クラスのみんなは大爆笑していましたが先生がずっと真顔で怖かったです。彼らは本番なにをするんでしょう。次回に続く。

このおかげで係の人の名前覚えた

今日は体育大会です。高校生版の運動会みたいなものです。

練習がなんとたったの二週間ほどしかなく頑張って頭に叩き込みました。と言っても選手としての出場は玉入れと入場行進くらいしかなく、忙しさの原因はPA係の仕事です。競技中の音楽を流したり、マイクを使って生徒に指示をするための機材を先に昼休みの間に運んでおかないといけません。巨大スピーカーとミキサーをとコードを台車に乗せて運んでいくのは重労働です。そして練習が終わった後は片づけ。雨が降った日の練習の後はコードに着いた泥を落とさないといけないので雨水が流れて行っている水路に流しそうめんのようにコードを流したあと雑巾で拭き取ります。水路にはどこからもぐりこんできたのかはわかりませんがカニがいました。

本番は選手として座席でぼうっとしてました。高校生の盛り上がりというものは本当にすごくてどの競技でも応援の熱でテントが揺れていました。部活動対抗リレーは楽しかった。みんな部活のときの服装で参加し、剣道部と弓道部は明らかに不利そうでしたがしっかりとした走りを見せていました。部員の少ない女子ソフトボール部が全勢力で陸上部に勝っていたり、応援団がバトンを持たずに走って開始早々逆走して取りに帰るなどドラマも数多く残っていました。

三年生はフォークダンスがあり、いい組み合わせになった時は周りから黄色い歓声が聞こえる感じでしたがそうでない組は互いが目も合わせず。差が激しかったです。

大会終了後、PA係は打ち上げとして焼肉屋さんに行くことになっており、いったん家に帰ったあと時間に間に合うように向かいました。グーグルマップでは徒歩三十分と書いてあったので予約時間の十分前くらいに着く予定で向かったのですが十五分くらい前に着き、店の前には誰もおらず。店の看板の前でアリの群れの行方を見ていると砂糖さんがやってきました。登山の時もオシャレな色のジャージを着ていたけどこの人私服は基本オシャレなんだなあ。と思っていたら続々とオシャレ人間たちがやってきて、自分がオシャレでなかっただけだということに気づきました。

入店。机は二つあり人数的にもちょうど一年生と二年生で分けられました。緊張のせいか肉の味は覚えてませんが、焼けた肉入れてくれたり、何が欲しいか聞いてくれたり、みんなが優しかったのは覚えています。トークもいい感じにふってくれてそこそこ話せました。声がいいとほめてもらって、名前をかっこよく言ってあげるという謎のコーナーも行われました。

お腹は二時間食べ放題の後とは思えないほど余裕がありましたが、心は満足です。帰る際に「今日楽しかった?」と聞かれたので「はい!」と元気よく答えたら笑われました。

どうかお元気で

前回の続き。

今日の予定、とくになし。ゆっくり朝ごはんを食べ終わったころ、浩気たちが合流。美杏が選んだアニメをみんなで見ていました。(呪術廻戦とかサマータイムレンダとか)

それが三時間くらい。

そのあとおばちゃんのところに行こうとなり、みんなで出発。おばちゃんと言っても本当におばというわけではなく昔からお父さんたちがお世話になっていたご近所さん的ポジションの人らしいです。(いうほど近所でもないけども)。こういうつながりは大事にしたい。「あ~大きくなったね~」とお出迎え。元気そうでよかった、思うのですが前回来た時にいたおじちゃんは数年前に亡くなっています。本当に物事の移り変わりとは激しいものです。出してもらったお菓子を食べながらテレビで甲子園を見ていると、なにやら後ろから楽しそうな声が。えっと…文字では説明しづらいのですが、そこではお父さんが、見つけた不思議な色のリングをいろんなものに見立てて一発ギャグをしていました。一か所空いてたので「視力検査」とか「カチューシャ」とか言って浩気と美杏を笑わせていました。そういえばお母さんにお父さんとの思い出話を聞いたんですが、会社帰りに食事に誘い、急に机にあるコースターを持って「これでなにかギャグをしてください」と言ってきたらしいです。やってることが今と全然変わってない!

家に戻り、お昼ご飯の焼きそばを食べた後、麻雀を始めました。今日は仕事休みの淳官くんが参加。そしてこの人、とんでもない役を張ってきた。まず南切りでポンしてきてさらにその巡目で白もポン。この時点ではあ、引きいいなくらいにしか思ってませんでしたが、その後西もポンしてきたころでざわつき。これはまずい万が一あとを全部字牌でそろえられたら字一色役満です。まだ巡目も早いのでありえない話ではない。なら今持ってる字牌は早めに切っておいたほうがいいか?と思って東を切るとこれもポン。役満まであと一枚にしてしまいました。これは本当にまずい。今役満食らったら一発で箱であります。しかし、昨日の記憶よぎる。小三元、もうちょっとで大三元行けそうな手がリーチのみにつぶされたことを。ここはこの局は流し気味で誰かがカス手で上がるのを待つ。

そして要望通りの中のみにつぶされる役満。ちょっと見てみたかった気もする。

夜ご飯は外食。この旅行は食べて麻雀した記憶しかない。たぶん二キロは太りました。机の関係で自分、浩気、お父さん、淳官くんの漢席。次々やってくる料理。こういういろんな種類のものが楽しめるのはいいですね。鶏肉が歯ごたえ抜群、というか皮が全然かみ切れなかった。お父さんが好き中にみそは向こうの人には全然人気ありませんでした。すすめられたのでちょっと食べてみましたが、あさりが液状化したみたいな味がしました。

食事中は淳官くんに非常に大事な将来に関係しそうな話とそうでもいなさそうな話をしてもらいました。でも、ごめん、あの日の賑やかな感じのせいかあんまり覚えてない!

心の奥底にはしみ込んでいるので許してください!優しそうな笑顔は覚えてます。

三日目。

朝起きて居間にいってご飯を食べ、趣味で進めていた漫画の続きを書いていました。浩気たち到着。優子が右衣に「漫画描いとる、すごいね」と言っていました。思えば今回の旅行で初めてこっちに興味持ってくれたかもしれない。浩気も注目している様子。

ちょうどいいのですでに描きあがっていた二話までを渡して読んでもらいました。反応は、まあ、うん。「上手い」とは言われましたがギャグマンガなので「面白い」言ってほしかったー!お笑い芸人があんまり言われたくないやつと一緒です。ネーミングの豪快さはウケてました。

昼頃になり、そろそろ帰る時間駅までおばあちゃんが車で送ってくれるそうです。車に乗り込むと家の前でみんなが見送りしてくれました。次会うのいつになるかわかんないけど、変わり果ててるかもしんないけど、今回ちゃんと話せるか心配だったけど、とりあえず楽しかったよ、ありがとう!じゃあね、ばいばい。

駅でおばあちゃんともばいばいして我らの街へ戻ります。電車でガタンゴトンと揺られながら頭の中でこの三日間を振り返っているうちに寝てしまいました。

食べ疲れた。

いやそれでも人生の大博打を…

高校入学してから激動の一学期が終わり、夏休みが始まりました。

ということでコロナ始まって以来ずっと行ってなかった父方の実家に帰りました。約五年ぶりです。話ができるか非常に不安であります。となりの妹(中一)も不安そうです。お母さんは仕事休めなかったので三人で帰省しました。行きは電車で三時間くらいかかりましたが個人的に描いてた漫画のアイデアを考えているとあっという間に終わりました。二話までは書き終わっているので話のネタがなくなったら見せようと思います。

家に着き、入ると、「大きくなったなあ~」というザ親戚のお迎え。ちょっと説明が難しいのでここで丁寧に言っておくと、お父さんは三人兄弟で、長女の繭美さんとおばちゃんが一緒に暮らしておりその娘である美杏も以前は一緒に住んでいましたが今は大学生なので一人暮らしをしています。その美杏もちょうどお盆休みなので帰ってきていました。そして次女の美檣さんとその旦那さんの淳官くん(まわりがくんで呼んでるからくんで呼びます)とその息子である浩気、娘の優子と右衣。この一家はおばあちゃんの家の近くに住んでいるので帰省した時はやってきて一緒に親戚トークを繰り広げます。

荷物を片づけ、近くに住んでいるおおばあちゃんへの挨拶も終え、ご飯の時間。大皿料理がどんどこでてきておもいおもいにとっていきます。この山賊感が好きです(悪口ではなく)。そして食べ終わったあと、だらだらとしゃべっていると、日が暮れてきました。ここで登場するのが花火。これができるのが田舎のいいところ。ろうそくに火をともし、玄関に立て、順番に火をつけています。どれがどういう花火だとか確認せずにやってしまっているのでいきなり線香花火を引いてしまったり、ろうそく吹き飛ばす勢いの炎がでたりします。線香花火に今年の運勢を見る、というのはみんなやっていうることなのでしょうか。秒速で火が落ちていったんですが今年どうなるんだろう。

一通り楽しんだ後ふと空を見上げるときれいに星が光っていました。最近むすっとしてることが多かった妹が「すごっ…」と言っているのを見て嬉しくなりました。

さあ、ここで今日は終わるわけじゃないぞ!順番にシャワーを浴びつつ、居間では麻雀が行われていました。麻雀出来る人って学校ではほとんど見たことないんですがさすがは一族のDNA。ほぼ全員が山を作る時の両手で挟むやつができます。

この日とても調子が良く、白三枚、中三枚、發一枚のうまくいけば大三元まで見える待ちでした。しかし、これがリーチのみにつぶされるのも麻雀の厳しいところ。変に欲を出さず、堅実なところで決めろ、という人生にもつながるものを感じます。

先生からもらったスイカバーおいしかった

今日はクラスマッチです。生徒がそれぞれ選ばれた種目で優勝を目指しながら戦います。競技はサッカー、卓球、ボッチャです。どの競技にしようかなと思っていたところいつまにかもう決まっていたらしいです。体育の時間に「競技ごとに分かれて練習しろ」と言われたのでね。とりあえず人数に不足がなさそうなサッカー集団に加わることにしました。

サッカーはあんまり経験がないので練習せねば。うちのクラスにはサッカー部がたくさんいるのでドリブルするときは用なしです。なので誰もいない相手コートの近くで味方のパスを待つ役です。しかしさすがはサッカー部。パスも非常に強力であり全く受け止めることができません。どうやったら使い物になるだろうかと考えていたところ野球部の人に「お前は相手にタックルして、ボールを奪え、なんか言ってきたときは俺たちがついてる」と言われました。特攻の役目ということか…

当日。最初に全校生徒で講堂で開会式をしたあとそれぞれの場所に移動します。サッカーはあさイチであるのでさっそく準備に入ります。クラスの人数的に二つ競技を掛け持ちしている人も合流して全員でウォーミングアップを始めます…?あれ、、、

じ、”12人いる!”

サッカーは人数ピッタリしかいないから休むな、て言われたはずなのに…どういうことなんですか監督!…え、「お前がここにいるのがおかしい」? え?

はい、どうやら私が間違っていたようです。いつのまにか決まられていたとき、漆黒能代は「サッカー」ではなく「卓球」に名前が書かれたらしいです。多大な迷惑をかけてしまいました。

というわけでサッカーで優勝するぞっという円陣に加わったのにも関わらず直前で卓球に移動。本当にみんなごめん。卓球は六人一チームで行われ、ダブルス三本勝負で決着をつけます。優勝するには今日連勝して決勝進出して、明日の決勝で勝つという流れができればいいな。うちのチームには卓球部の人が一人いるようなのでここは勝てるとして後に試合で一回勝てばいいのか…

負けました。卓球部の人を三戦目に満を持して出せるようにしておいたところストレート負けで初戦敗退です。明日の五位決定戦にまわります。なので今日はもう仕事終了。他の人の競技を見ていました。

二日目。昨日の失態を挽回するため、卓球部の妹に多少のコツを聞いて挑みます。そして昨日の反省をふまえペアをチェンジ。なんと卓球部の人と組むことになりました。

これは失敗できない。決めることは全く考えず、とにかく球を返すということだけに集中してプレイしました。二対二の試合が実質一対一になっていました。卓球うまい人特有の打つ瞬間時空がゆがむやつにもなんとかくらいつきこの日は二試合で二勝。しっかり仕事はできたんじゃないでしょうか。終わった後先生に「すごいがんばっとたね」と言われました。うれしい。