漆黒 能代 sikkokunosiro’s diary

主に思い出を書いています。いつか現在に追いつきます。

今年一番のありがとう

わが中学校では毎年三学年全員で合宿に行くというイベントがあり我々も今度三年生として後輩を率いなければならないのですが……例によってコロナウィルスが原因で一、二年時の合宿は中止になっており誰も合宿経験がない状態なんです。これではまずいということで学年の変わり目、四月の最初の方に二年生だけで行くことになりました。

二泊三日。忘れ物をすると反省文。寝坊も許されません。

全員何かしらの係に属さねばならず、面白そうなので学習係というものになりました。

記録用紙を書いたり往復のバスの中でする遊びを企画するらしいです。

班会議を何度も行い、綿密なシミュレーション。いつもほとんど人と関わることないので仕事のことでも話しかけられると嬉しいです。

係会議もどんどこ進み、バスの中ですることを決める会議で、大喜利はどうかといったらあっさり採用されました。そのまま大喜利の司会も引き受けてしまいましたが、お題を作ることやそもそもバスの中でどうやって答えさせるかを考えておらず、春休み中、悪戦苦闘してました。

さあきたる合宿。

午前中、まずは水族館に行きました。気分はほとんど修学旅行です。係会議ではここで

大喜利を仕掛けろと言われていましたが全然合図がなく、不安になっているとまさかの他のイベントが始まりました。「これは誰でしょう」クイズ。事前に生徒一人一人に自分といえば、という言葉を三つずつ紙に書いてもらっていたので、それを読んでこれが誰かを当てろということです。今までの経験上この遊びはあまり盛り上がる自信がなかったのですが意外にみなさん楽しんでくれました。

水族館は以前も言ったことある場所だったので楽しさはそこそこ。お弁当は捨てられるものを家から持っていくことになっていたのですが、両親がそのお弁当に絵を描いてくれていました。なんというか、寂しいときにこういうのを見ると感動しちゃいます。

終わったらホテルにGO。

ホテル行きのバスでは、クラスのみんなそれぞれが選んだ「流してほしい曲」を順番にかけていました。筆者、ゴールデンボンバーの「女々しくて」を選んだのですがなぜかそれが異常なまでに盛り上がりました。YouTubeで流していたみたいなんですがMV特有の子芝居が、生徒に「なんだこの曲?」と注目させ、「女々しくて!」で爆笑が起きました。そこから手拍子が謎の手拍子が始まり、曲の終わるとまるでそこにゴールデンボンバーがいるかのように拍手していました。もしかしたら何人か後日女々しくて検索して聞くんじゃないだろうか。

入浴や食事という友達といたら楽しいけど一人ぼっちには苦行に近いイベントをこなし、一日目無事に終わりそうだなあと思っていたら係会議で悲劇に気づく。学習係のノート、忘れたっ…!ドクンドクンドクンドクン。脳みそが急速に酸素を欲している…!

忘れ物は反省文。生活係の人に言って一緒に用紙を貰ってこないといけない。おそらく一年生の頃の自分なら目の前が真っ暗になり責任から逃げ出していたでしょう。しかしそれをやっては帰って仲間に迷惑をかけることは学習したこの二年。生活係の人に土下座し、用紙を貰いました。本当に申し訳ない、なんとか二日目以降で挽回せねば、と思って就寝準備をしているときに地獄行きの切符に気づく。ハ、、ハ、、、歯ブラシがないいいいいい!!!!持ち物に書いていた「洗面用具」をシャンプーやくしのことだと思っていたんですがここに歯ブラシが含まれていたとは……!不覚!

一度だけ使うものならともかく朝、昼、夜と食事はあるからごまかしても絶対どこかでバレる…。本当に申し訳なさでいっぱいになりながら忘れてしまった旨を生活係に報告。するとそれを聞いていた班長が余ってるからと言ってハブラシをくれました。これだけでも嬉しいのに未開封のホテルで置いてあるやつです。な、なんていい人なんだ!感謝してもしきれません。

夜、明日は何も起きませんようにと願いながら眠りにつきました。

次記事に続く。