漆黒 能代 sikkokunosiro’s diary

主に思い出を書いています。いつか現在に追いつきます。

つかみ取れ!

冬休みが明け、いよいよ受験の季節がやってまいりました。きっと勝つぞ!オー!

受験するのは私立が二校、公立一校です。模擬テストでは私立の一校はずっと判定Aでしたが他二校はずっとⅭかⅮ。特に本命である公立高校はⅭにすら一回しか届いてなかったのでちょっと余裕かましてはいられない状況。

勉強は一応やります。年明けくらいまではたいして努力してなかったですがある日「そなたは勉強しないとけっこうまずいで」という天の啓示があり真剣に始めました。落ちたら死ぬくらいの気持ちでいると多少の努力は惜しくなないですね。まず毎日地理の項目を一つずつ終わらせていきました(今日ユーラシアやるぞ~、明日はアメリカ~のような感じ)そして寝る前に過去問を一科目分50分測って解く。時間配分をここで調整しておけます。

それなりに頑張ってるつもりなんですけど、他の人はもっと勉強してるみたい。休日は一日八時間とか言ってる人がいて仕事かよと思いました。

受験期間に限らず思うことなんですが、「なんでそんなにそれに懸けれるの?ダメだった時のこととか考えないの?」と感じるくらいになにかに打ち込む人がいます。多分そういう人がいわゆる”天才”なんでしょう。異常な能力は異常な努力の上に成り立つんですね。

さあそんなこんなで受験本番。最初は私立の二校があります。まずはすべりどめとして受けにきたところ。模擬テストのときの判定で「A」はほとんど確実に通る学力らしいのでどうしても気が緩んでしまいます。一時限目の国語も合格点くらいはとれた自信があったので正直心がふにゃ~という状態になっていて完全に試験をなめ腐ってました。あと国語の最後の問題が学校をYouTubeで盛り上げるならどういう注意をしてどういう動画を取ればチャンネル登録者が増えるかというものでズッコケそうになったのもあります。イラストやで「USA」のダンスしてた…

しかし、得意科目であるはずの数学で時間を使いすぎ最後の大問まるまる一個落としたところからちょいと焦りだす。社会でも序盤でまったくわからない単語が二つもでてきた上に時間切れで後半がとれずパニックを起こします。「あれ、もしかしてこれ落ちることある?お、落ちたらたぶん他のところもダメだから…え、中卒?」

あわあわしながらも試験は進んで行き、頭の中で完璧な中卒プランを組み立てていたところで最後の教科、英語が終了。冷や汗をかきながら帰宅。

悩んだって仕方ない。次の日。もう一個の受験会場へ。こちらは今更ながら入れた気合のおかげで時間切れにはなりませんでした。(こっちはこれといって事件もなかったので省略)

さして私立の結果発表。学校で封筒が配られ、合否は各自家で確認せよということでした。もう公立の受験校を変えることはできません。ここで受かったかどうかが本命の公立受験のモチベーションに大きく影響します。自信を持ってのぞむためには受かっておきたいが…慎重に封を切り中から紙を取り出します。

合格

合格

よし、次いこう。

公立の本番。制服にネクタイついてないのにネクタイをなおす仕草をしたい衝動にかられる朝。行ってきますと親に軽く手を振って受験会場へ。受験教室に入ると同じ中学の人がたくさんいました。同じ中学だと受験番号が連続するらしいですね。仲間がいるのは心強い気も、落ちたとき気まずいからいてほしくない気もします。受験はチーム戦、は受験勉強期間まで。ここからは個人戦、集中集中。

国語。時間までには書ききったけど一問わからない。当てはまりそうな言葉はわかるけどその単語が本文にない。歯を食いしばったまま終了。あとでみたら別に「抜き出し」とは書いてなかった。普通に思いついた言葉書けばよかった。いつもならまたやったかですませますが今日はまぶたがゆがみそうなほどの悔しさにおそわれました。

数学。今まで大問4と大問5の最終問題は難しくて解けなかったんですがこの日はとにかくツイてました。どっちも前日に復習した問題と同じ考え方をする問題でした。これで国語はカバーできたかな。

社会。まずいまずいまずい。マニアックすぎる…!まさかチンギス・ハンとフビライ・ハンのちがいを聞かれると思ってなかった。単語ももうちょっとで出そうなのに思い出せない、時間も足りない。また状況が悪くなってきました…

理科。これはもう一つの得意教科。一問も苦戦せずに書ききれました。これは満点もあるぞ。ただ、他の人もかなりできたようなので差はついてないかもしれない。社会は理科でカバーできる。

英語。泣いても笑っても最終教科。ここまで四教科の合計点は合格点の八割に届いて自信はある。英語はどちらかというと苦手ですがなんとかこれ単体で合格点とるしかない。やるしかない。しかし、現実は無常。極度の緊張のせいかリスニングが全然わからず。半分もとれた自信がない。文章問題はある程度書いてる内容はわかったけど、リスニング以外満点くらいじゃないと八割はおそらく届かない。

あ 終わった

チャイムが鳴り、受験が終わりました。…まあ少しは希望あるんじゃないかな、うん…

結果は卒業後、春休み中に発表。

両親がサイトで時間まで待機していました。ドキドキしたくないので別の部屋に移って時計を見ずにずっと絵を描いていました。

しばらくたったときコンコンとノックの音。どうぞと言うと。にやにやしながらお母さんがはいってきました。「自分でも確認してみて」と言われ、合格者の番号一覧が渡されました。受験番号10131があれば万々歳。

10127…

10128…

10130…

10131 

 

よし!