漆黒 能代 sikkokunosiro’s diary

主に思い出を書いています。いつか現在に追いつきます。

まくら論争

このあいだ、枕の理想の高さについて知りました。床と首の傾きとの間に生まれるすき間にさしこめるくらいがちょうどいいということでした。まあ枕は沈むので実際もうちょっと厚みがほしいですが。この理想の高さを知ったときにちょっと思った、

「膝枕ってけっこう高くないか」と。太ももの厚みだけでただでさえ普通の枕以上あるのに、正座のイメージあるからすねの厚みも加わってとんでもない首の角度になるような気がします。太ももつるつるの人だったらすべって首直角になる可能性もありますね。とにかく、膝枕ではほぼ確実に首を痛めてしまう。そこで、今回は人間の体の部位で一番枕に適しているのはどこなのかを考えていきます。

エントリーナンバー1、うでまくら。これは優勝候補でしょう。一人でも横になって寝るときは腕使いますから。ちょっとごつごつしているところが難点ですが、ムキムキになればいい話ですし、合格でしょう。

エントリーナンバー2、よこばらまくら。あ、これも意外と使えるかも。高さはちょっとありますが、ふっくらしてるので寝やすい。腹筋に力をいれることにより固さの調節もできますね。お腹すいてるとゴロゴロいうのがマイナスですが…。

エントリーナンバー3、土ふまずまくら。これは…高さはちょうどよさそうですね、向きによっては角度も変えられそうですし。ただ、かかとが固くて痛いし、なにより臭そう。悪い夢を見そうな気がするので、これはなし。

エントリーナンバー4。リアルひざまくら。今更ですけど膝枕って正確には太ももまくらなんですよね。なので今回エントリーさせたのは本当の「ひざまくら」です。ひざこぞうにのっていただきます。…キックされているように見えますね。ひざこぞうもまた頑丈で痛そうですし、全然くつろげているような感じがしません。こちらも残念ながら不合格です。

エントリーナンバー5、あたままくら。ええ、これは想像しづらいと思うので丁寧に説明しますね。うつ伏せになって寝ている人の頭蓋骨にのっかって寝るタイプのまくらになります。首の角度がきついし、下の人が息できなくてくたばりそうですね。ちょっとこれは命に別状が生まれちゃうのでなしです。でも、髪の毛の部分なら使えるかもしれない。アフロの人とか、上の部分貸してくれないかなあ、やっぱり撤回、「髪の毛部分のみあり」とします。

ところで、膝枕の寝ている側のきつさがわかりましたが、それよりもきついのが、膝枕の寝ている側のきつさがわかりましたが、それよりきついのが、膝枕やってあげている側。重い、動けない、しゃべれない、の三重苦です。そこで、その場にいる全員が枕を得られるよう考え出されたのが「膝枕カルテット」です。これで四人が同時に膝枕できます。まず二人が普通に膝枕します。そして膝を提供している側の人は、膝を枕にしたまま寝転がり三人目の人に膝枕してもらいましょう。その要領で三人目の人も二人目の人に膝を提供しつつ、一人目の人に膝枕してもらいましょう。こうしてできた四角形、全員が膝枕しながら、膝枕してもらう、「膝枕カルテット」の完成です。これで真ん中でたき火とかしたらみんな暖かいね。

さあ、話がだいぶ横道にそれてしまいました。以上エントリーしてくれた五つのまくらで一番使いやすそうなのは…「うでまくら」ですかね。やっぱり一人でもできるのがいいです。まあしかし、この話を書いて導き出された結論は、人を枕にするなということ。